【日本神話】医薬の神・少彦名命と病気平癒

少彦名命 日本神話
少彦名命

病気平癒を願って神社巡りをしている方や、日本神話に興味を持ち始めた方にとって、少彦名命(すくなひこなのみこと)は特に知っておいてほしい存在です。
医薬の神、温泉の神、酒造りの神、さまざまな分野で人々に恩恵をもたらす少彦名命。
その由緒や伝承、祀られている神社を知ると、少彦名命がどれほど私たちの生活に寄り添っているかを実感できるはずです。


少彦名命ってどんな神様?

この記事では病気平癒に霊験あらたかな少彦名命について紹介していきます。
少彦名命を知ってもらうことで現在、病気で苦しい思いをされている人の力になれるような記事にします。

少彦名命とは?特徴と別称

海の彼方にある常世の国から渡って来たとされる小人神です。
豊かな知識や技術も備え、様々な困難を克服していく様子が日本神話に記されています。
御神徳は万民の病難を救う霊力が有名です。
しかし医薬・酒・温泉などに関わることから、穀物神、医療神、酒造の神、温泉の神、常世の神としても名高いです。

少彦名命は、日本神話に登場する「小さな神様」であり、とても小柄で一寸法師のモデルになったとも言われています。その容姿とは裏腹に、その働きはとても偉大で、日本の国造りに貢献した重要な神様のひとりです。

別名では、「少名毘古那神(すくなびこなのかみ)」とも表記されることがあり、『古事記』や『日本書紀』にも登場します。特に大国主命(おおくにぬしのみこと)とともに国づくりを進めた協力者として、深い信頼関係を築いていたと伝えられています。

古事記や日本書紀、風土記などの他にも様々な別称があります。
【主な別称】

  • 少名毘古那神(すくなびこなのかみ)
  • 少彦名命(すくなひこなのみこと)
  • 天少彦根命(あまのすくなひこねのみこと)
  • 小比古尼命(すくなひこねのみこと)
  • 宿奈毘古奈命(すくなびこなのみこと)
  • 薬祖神(やくそじん)
  • 神農さん(しんのうさん)
  • 薬師如来(やくしにょらい)
  • 炎帝神農(えんていしんのう)

少彦名命のご利益/病気平癒に霊験あらたか

少彦名命の御利益はとても多岐にわたります。主に以下のご利益が有名です:

  • 病気平癒・健康長寿
  • 病難排除
  • 医薬・医学の向上
  • 再生・再起・起死回生
  • 温泉・湯治の加護
  • 酒造繁栄・酒業守護
  • 国土安寧
  • 縁結び

特に、再生や回復の象徴として信仰されることが多く、現代でも病に苦しむ人や医療に関わる人々から厚い信仰を集めています。

少彦名命が祀られている神社

全国に少彦名命を祀る神社は複数ありますが、特に有名なのは以下の神社です。

  • 少彦名神社(大阪・道修町)
     医薬の神様として全国から参拝者が訪れる有名な神社。通称「神農(しんのう)さん」とも呼ばれ、製薬会社や医療関係者からの信仰も厚い。
  • 大神神社(奈良)
     主祭神は大物主神ですが、少彦名命も合祀されています。三輪山を神体山とし、古代からの信仰を受け継ぐ神社です。
  • 大国主命とともに祀られる出雲大社(島根)
     直接の主祭神ではありませんが、国造りの神話を背景に関係の深さが伺えます。
  • 北海道神宮(北海道)
     北海道の開拓・発展の守護神として、開拓三神とも呼ばれる大国魂神・大那牟遅神・少彦名神の三柱の神々を祀っています。
  • 温泉神社(福島県)
     大己貴命、少彦名命、誉田別命が祀られており、この温泉が万病に効果があるとのお告げを受け、社を建立して祀ったのが始まりとされています。
  • 那須温泉神社(栃木県)
     商売繁昌、家内安全、病気平癒、身体健全、縁結びの御利益があります。
  • 酒列磯前神社(茨城県)
     少彦名命が酒列磯前神社の主祭神に、大名持命は大洗磯前神社の主祭神としてお祀りされることとなりました。御創建の由緒から酒列磯前神社と大洗磯前神社は二社で一つの兄弟神社となっています。
  • 大洗磯前神社(茨城県)
     現在の神磯に御祭神の大己貴命・少彦名命が御降臨になったことから創建されたと伝わっています。
  • 武蔵御嶽神社(東京都)
     盗難除け、魔除け、方策の神として広く信仰されてきた神社です。
  • 御嶽神社(長野県)
     御嶽山を霊峰と仰ぎ称え、頂上奥社が創建されました。
  • 湯泉神社(兵庫県)
     日本古来の温泉「有馬温泉」の中心に鎮座し、有馬の氏神・温泉守護神として崇敬されている湯泉神社は、大己貴命・少彦名命・熊野久須美命の三神を祀っています。有馬温泉の湯は万病を癒すともいわれています。
  • 湯神社(愛媛県)
     人皇十二代景行天皇の御勅建で、大己貴命・少彦名命の二神を奉斎する名社です。
  • 淡嶋神社(和歌山県)
     神功皇后が海上で激しい嵐に会い沈みそうになる船の中で神に祈ると、流れのままに船を進めるよう、お告げがありました。その島が友ヶ島であり、少彦名命と大己貴命が祭られてたと言われています。
  • 粟島神社(鳥取県)
     いにしえより“神の宿る山”として信仰され、「少彦名命」が粟の穂に弾かれ、常世の国へ渡られたため、この地は粟島と名付けられたといいます。
  • 大滝神社(広島県)
     主祭神は少彦名命、水にまつわる龍神である高龗神を祀っています。「名水の水汲み場」があり通風・慢性消化器病・慢性胆のう炎・胆石症・神経痛・筋肉痛・関節痛などに効くと言われています。
  • 粟嶋神社(熊本県)
     国土の開発・医薬健康の祖神・諸業繁栄などに霊験あらたかな粟嶋大明神のご神徳を聞きつけ、多くの方々が参詣されています。

上記の神社は少彦名命を主祭神として祀っている神社の一部ですが、分祀として祀っている神社は他にもたくさんあります。


日本神話での詳細

少彦名は名の通り、体が非常に小さな神で昔話に出てくる一寸法師や道場法師などのルーツではないかという説もあります。

少彦名は海のかなたの常世(とこよ)の国から光り輝きながらやってきたとされ、「古事記」では天の羅摩船(かがみぶね)と呼ばれているガガイモの殻で出来た船に乗って、ミソサザイの羽根(蛾の皮という説もある)を身にまとった姿で大国主命の前にあらわれたと記されています。
そしてその時、造化三神の一柱である神産巣日神もあらわれ「この子は私の手指の間から漏れこぼれ落ちた子です」と大国主に言い、わが子である少彦名にこれより大国主と義兄弟となり、一緒に国づくりを行うように命じたと言われています。

こうして大国主と国づくりという大事業を行う事となった少彦名は体が非常に小さく力は殆どありませんでしたが、優れた知恵と豊かな技術をもって大国主を助け、大事業を成し遂げます。

多くの仕事をこなし、役目を終えた少彦名は淡島で粟の茎に登り、休んでいましたが、その弾力ではじかれるようにして常世の国に帰ったとも、熊野の岬から船に乗り海を渡って常世の国に帰ったとも言われています。

現在では薬の神または薬学の神として広く知られている少彦名ですが、それ以外にも温泉の神、穀物の神、酒造の神などの側面を持ち、身体健康守護の霊力を司る神として信仰されています。

少彦名は多くの民を豊富な知識と優れた技術で病から次々を救ったと言われています。
少彦名神社の最も有名なご利益は病気平癒と健康成就です。

少彦名神社のご利益に触れながら、体調の回復や長寿の祈願を込めた参拝を体験してみましょう。


少彦名命とすいの想い

私が少彦名命に惹かれたのは、病気で体調を崩し、回復を願って参拝を始めたことがきっかけでした。

文字通り「神にも縋る想い」であった状況が少彦名命との出会いであったと言えます。

小さな体で大きな偉業を成し遂げる、わんぱくな性格の少彦名命に勇気をもらい、どれだけ小さな一歩でも「前に進めること」が力になるのだと、少彦名命に教えてもらった気がします。

少彦名命は、私にとって「再起の象徴」であり、いつもそっと背中を押してくれる存在です。

日本神話の神様の中で、私が最も大好きな神様です。
私はこの人生で少彦名命が祀ってある神社すべてにいつか感謝の気持ちを伝えに行こうと思っています。
たとえ今後、赴けない状況になったとしても少彦名命が好きな気持ちは、祈り届けて行こうと思っています。

特におすすめの神社は、大阪にある少彦名神社です!
多い神社ではないですが少彦名のように力の感じられる、それでいて落ち着く神社です。
是非、気になっている人は行って欲しいです。


大阪の少彦名神社の御朱印紹介

大阪・道修町にある少彦名神社の御朱印は、医薬の神様らしく、清らかで落ち着いた雰囲気が印象的です。薬業の町という土地柄もあり、御朱印帳やお守りも「病気平癒」「無病息災」に特化したものが多く見られます。
境内には神農像や、薬の資料館などもあり、信仰と文化が融合した特別な空間です。


まとめ

少彦名命は、医療・医薬・温泉・酒造・再生といった私たちの暮らしに密接に関わる神様でありながら、その存在はあまり知られていないこともあります。

でも、この記事やその他で少しでも知るきっかけがあると、その魅力の深さに惹かれ「もっと知りたい」「参拝したい」という気持ちになっていただけるのではないかなと思っています。

すいのブログでは、これからも少彦名命に関する情報を発信し続けていきます。
この出会いが、誰かの再起の一歩となりますように。


御朱印と病気平癒|神社めぐり記
全国の病気平癒の神社を巡るリハビリ記録 byすい
すい

病気平癒を願い、全国の神社を巡る医療職ブロガー「すい」です。
参拝のマナーや御朱印、神社の魅力を紹介しながら、持病と向き合い
リハビリを続けています。神様に癒やされる旅を、あなたと共有したい。

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